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教授挨拶

ようこそ、香川大学医学部附属病院
救命救急センターホームページへ

このHPは香大救命の全てをみていただけるように力いっぱい作りました。ぜひ隅から隅まで見て頂いて、香大救命のすべてを感じ取ってください。 香川県は全国で一番小さく、県庁所在地周囲に人口および病院が偏在する一方、離島も散財しており「地方」の典型と思います。香大救命は県庁から車で30分の郊外の丘の上で周りは田畑ばかりの場所にありますが、2022年4月よりドクターヘリ事業も始まり、全県から重症患者さんが集まる体制作りが始まっています。 当科には救急をベースとして、外科・整形外科などをサブスペシャリティとする外傷外科医、脳神経外科をサブスペシャリティとする神経集中治療医、内科での経験を生かしてHospitalist/Intensivistとして力を発揮する集中治療医など、さまざまなフィールドで研鑽を積んだ医師が集まっています。すべてのスタッフ一丸となって患者さんの救命のために日々奔走し、香川県ひいては日本全国で1つでも多くの命を救うために活動して参ります。

県民の皆様へ

2022年4月18日からドクターヘリが始まりました。1日0.8件程度という当初の予想を上回る頻度で飛んでいます。日本のドクターヘリ最後の空白ピースを埋めることができたので、これを機に香川県全体を俯瞰した救急医療、つまり「ケガや病気の重症度に応じて適切な方法で適切な医療機関に運ぶ」、ということを県全体でさらに進めています。香大救命は救急医療の最後の砦として心肺停止、重症外傷、各種ショックをはじめとしたあらゆる疾患対応に全力をあげながら、かつ一番重要な学生、研修医、専攻医、専門医の教育に力をいれていきますので、是非HPをご覧ください。

行政、消防、各医療機関、医師会、医療関係者の皆様へ

今回、ドクヘリの導入と同時期にメディカルコントロール(Medical Control: MC)(病院前救急の質を保証する各種制度)の一貫としてDNAR(Do Not Attempt Resuscitation)プロトコルが公開施行されました。MCにつきまして長年にわたりご指導いただき厚くお礼申し上げます。私はMC各種課題の解析および教育の充実に微力ながら引き続き力を尽くしていきたいと考えています。また日常診療においては、個々の患者に対して救命救急治療の効果とともにその治療限界を知ることが重要であり、それを教育・情報共有することも(臓器提供につながることも含めて)大きな意味を持つと改めて感じております。さらに県全体を俯瞰した救急医療は災害医療に通じますのでその意味での連携が重要と考えています。どうぞ引き続きご指導、御協力をよろしくお願い申し上げます。

香川大学医学部救急災害医学教授/救命救急センター長 黒田泰弘

2022年7月
香川大学医学部救急災害医学教授/
救命救急センター長
 黒田泰弘