香川大学医学部附属病院救命救急センターのドクターヘリ紹介ページです
~ドクターヘリとは~
ドクターヘリとは救命医療を行うことのできる救急専用ヘリコプターのことです。救急医療に必要な医療機器及び医薬品を装備し、フライトドクターやフライトナースが搭乗します。ヘリは要請から5分間以内に出動し、救急現場で迅速に処置および治療を開始、継続しながら医療機関に搬送します。搬送時間を短縮するという効果だけではなく、医療チームが早期に患者さんに接触でき、搬送中にも医師・看護師の診察・処置を受けることが可能となります。そのため、救命率向上や後遺症の軽減に多大な効果を発揮すると考えられています。
~全県を15分で網羅、47都道府県最後の導入~
香川大学医学部附属病院救命救急センターでは、2022年4月18日から香川県立中央病院さんとの共同運航で、香川県の事業委託を受けドクターヘリの運航を開始しました。 香川県は日本で一番小さい県ではありますが、瀬戸内海に浮かぶ島しょ部や山間部が多いため、車でのアクセスが不便なところが多々あります。ドクターヘリはへき地、離島、中山間地など医療資源が乏しい地域における救急医療体制の充実、また、災害時の医療救護活動の充実に寄与することが期待されています。
~臨時着陸場(ランデブーポイント)について~
救命率を上げるためには、出来るだけ早く医師・看護師を患者の元へ届けることが大切です。 出来るだけ災害等の発生現場から近い場所で救急車とヘリが合流するため県内各所に設けられているランデブーポイントに着陸します。ランデブーポイントは常設のヘリポートのみならず,救急現場近くの空き地,公園,学校や企業のグラウンド,河川敷などの臨時ヘリポートが設定されています。皆さんの近くにドクターヘリが降り立つかもしれませんね。
~ドクターヘリはどんな時に飛ぶの?~
ドクターヘリの活動は傷病者が発生した現場から、119番通報を通して要請される場合と(現場要請)と、病院間で重症患者さんを搬送する場合(施設間搬送)の2つのパターンがあります。いずれも県内の消防機関等から要請を行うため、一般の方から直接基地病院への要請はできません。
★現場出動
- 生命の危機が切迫しているか、その可能性がある患者であって、ドクターヘリを使用することで、医師による治療開始までの時間短縮が期待できる場合。
- 重症患者又は特殊救急疾患(重症熱傷、多発外傷、四肢切断等)の患者であって長時間搬送が予想される場合。
- 救急現場において、医師による診断・治療を必要とする場合。
- ①~③に該当しない場合であっても、状態が悪く、不安定な急性期患者であって、救急自動車又は船舶による搬送 では危険と考えられる場合等で、ドクターヘリにより搬送先医療機関へ短時間で搬送することが必要と判断される場合。
~香川県DHで使用する機体~
機種:BK117 C-1型
生産国:日本(川崎重工業製)
全長:13.0m
重量:1764kg
最大搭乗人数:7人
時速:247km/h
~香川県DH内の医療器材~
心電図モニター、蘇生薬剤セット、人工呼吸器、自動心臓マッサージ機、点滴セット、除細動器、挿管セット、ターニケット、骨盤整復固定具、血糖測定器、バックボード一式 などなど・・・